わきがの原因

わきがの原因として、どのようなものが関係してくるのでしょうか。その原因は主に以下のような要素によって引き起こされます。

 

アポクリン腺の分泌物

わきがの主な原因は、アポクリン腺と呼ばれる特定の皮膚腺から分泌される汗です。これは主に脇の下に集中しており、たんぱく質や脂質を含む濃厚な汗を放出します。この汗そのものは無臭ですが、皮膚表面の細菌と反応することで、不快な臭いを発生させる原因となります。

 

細菌の働き

脇の下は暗く湿度の高い環境であり、こうした条件下では細菌が繁殖しやすくなります。アポクリン腺から分泌された汗が皮膚表面に出ると、細菌がその汗の成分を分解し、揮発性の強い化合物である脂肪酸を生成します。この脂肪酸がわきが臭の主な原因となります。

 

ホルモンの影響

ホルモンの変化やバランスの乱れも、わきがの発生に影響を及ぼす要因です。思春期や更年期など、ホルモンレベルに変動がある時期には、わきがの症状が増悪することがあります。

 

食生活

食生活もわきがに影響を与える要因です。辛い食べ物や香辛料を多く摂取すると、体温が上がり、汗の分泌が増加することで、わきが臭が強まることがあります。

 

遺伝的要因

わきがは遺伝的な要素も影響しています。家族にわきがを持つ人がいる場合、その遺伝子によってわきがのリスクが高まる可能性があります。

 

ストレス

ストレスは自律神経に影響を与え、汗腺の活動を刺激します。ストレスが継続すると、過剰な汗の分泌が引き起こされ、わきがの症状が悪化することがあります。

 

これらの要因が重なることで、わきが臭が発生しやすくなります。ただし、個人差があり、同じ原因でも人によって症状が異なる場合もあります。わきがは多くの人にとって気になる問題ですが、適切な対策や生活習慣の改善によって、症状を軽減することができる場合もあります。

 

 

このページの先頭へ戻る