手術後でもわきがは再発するのか?
わきがの症状が軽い場合には,一時的に症状をおさえることはできます。しかし、わきがの症状がひどくて根本的にわきがを治したいと思う人は、わきがの手術を選択する人もいるでしょう。では、わきがの手術を受けた場合、わきがの再発が起こってしまうことなどはないのでしょうか。
わきがの手術にも色々な手術方法がありますが、手術方法によっては、わきがの再発が起こってしまう可能性もゼロではありません。
わきがの原因となるアポクリン汗腺やエクリン汗腺、それと皮脂腺を粉砕したり除去したりする手術法の場合には、わきがの原因となるものがないわけですから、わきがの再発の心配はほとんどなくなるわけです。
ここで、わきがの再発の心配が全くないわけではなく、ほとんどと言ったのには訳があります。それは、わきがの原因となるアポクリン汗腺を取り残してしまった場合には、わきがの再発が起こってしまうということです。
では、わきがの手術を受けたあとにわきがの再発が起こる場合はどのような場合でしょうか。わきがの手術を受けると、術後3ケ月〜4ケ月くらいは、わきの発汗の機能がなくなります。しかし、3ケ月〜4ケ月くらい経つとわきの発汗機能が回復することになります。その際に、わきがの原因となるアポクリン汗腺などの取り残しがあった場合には、わきがの症状であるニオイが発生することになります。この症状が出た場合、それはわきがの再発だということになります。
この時に注意をしたいのは、わきがの再発というものが出てくる期間のことです。上に書いたように、術後数カ月間はわきがの再発はあり得ません。わきがの手術後にわきの発汗機能が回復するのに数カ月かかるからです。そのため、きちんとしたクリニックでは半年程度の術後経過を見ることになりますが、そうでないクリニックなどの場合には、わきの発汗機能がまだ回復していないのにも関わらず、わきがの再発が起こっていないとして治療を終了してしまう場合があります。
わきがの再発が起こる場合、わきがの手術の数ケ月後だということを覚えておく必要があります。また、わきがの再発を心配するのであれば、わきがの再発ができるだけ少ない方法でわきがの手術を受けるようにすることも大切です。