インフォレーゼ法によるわきが治療

わきがは体臭のひとつで病気ではありませんが、体臭の少ない日本人にとって、わきがの症状を持つ人の悩みは深刻です。わきがの臭いが発生する原因は、アポクリン腺から出る汗に皮脂や雑菌が混ざり、雑菌がそれを分解して増殖するからです。汗を抑制すること、雑菌の繁殖を抑えることが根本的な改善方法といえますが、市販の制汗スプレーなどでは効果が得られないこともあります。

 

わきがを治療する場所には、皮膚科や美容外科などの病院の他にエステサロンでも行われています。わきが治療法にはいろいろな種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。アポクリン腺を除去する手術(剪除法)が効果的であるといわれていますが、一番傷跡が大きく残るリスクもありますし、100%完治できるといいきれないと言われています。

 

わきがの症状によっても適合する治療法が変わってきますが、そんな中で、皮膚にダメージを与えないというメリットがある治療法のひとつが、インフォレーゼ法です。インフォレーゼ法とは、エステで行われるわきが治療法です。ホルマリン溶液を浸したガーゼに電極を巻き付け、それを脇の下に当てた状態で電流を流す方法です。これによって、アポクリン腺やエクリン腺の汗腺口を閉じることができます。汗腺口を閉じることで汗の量をコントロールする効果が得られ、汗に繁殖する雑菌の増殖を抑えることができるというわけです。

 

また、わきがだけでなく多汗症の治療にも使用されます。しかも、この方法は広範囲の患部への治療が可能な上に、傷跡も残らず、皮膚へのダメージがありません。汗腺にのみ反応して汗腺口を閉じることができるというのがメリットです。

 

ただ、デメリットとして、治療による持続効果が2週間程度であることが挙げられます。なので、軽度のわきが症状の人におすすめであるといわれています。インフォレーゼ法による体へのリスクは少ないですが、定期的に治療を継続していく必要がある方法といえます。

 

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